社会にいる刃

今日も私は、正しい街に住んでいる。

 

会社で、ある人が言った。

「あの人に何を言っても何も響かないので、自分に何も返ってこない、だから言わない」って。

久々にこういう姿勢の人を目の当たりにして、「ここにもいた」って思っちゃった。

言っている事に関しては別に「そうなんだ~」としか思わなかったけど、なぜか、

「こういう事を言っちゃう人、ここにもいた、ぎょぎょ」みたいになってしまった。

たぶん、当人のいないところでさんざん文句を言った上で(周りの人はそれを必然的に聞かされて)発散が終わったところで、

「よし言わない!(そのほうが相手に損失を与える!!)」

という文脈に私はぎょぎょっとしてしまうんだと思う。

別に、勝手にそうしていれば良いし、自分が相手から受け取ったものを0だと思うならば、0で返せばいいだけの話を、マイナス10で返そう!!みたいな意気込みを見せられたりしたら、え?ってなっちゃう。

 

そうやって、次から次にマイナスが生み出されて、社会にはたくさんの刃がある気がする。いくら危険な目に遭わないように気をつけて生きていても、刃物を突き立てられて透すチャンスを与えられない。

結局massでなければ、筋力か何かをつけて強靭にしていないと生き残れない。

繊細さはいつだって弱みになってしまう。

自業自得?強くなれ?お前が悪い?

聞き飽きたよ。