なんでもいい、いやまじで(大嘘)
ー今日はカットとカラーですね。どんな風にしますか?
「えっと、何も決めてなくて、特にこれってのはないんですけど・・・」
ーそうなんですね~長さは短くしますか?
「あ、長さは肩につくかつかないかくらいキープしていって、ボブを辞めたいんですよね。」
ーそうですね、そうしましょう!(雑誌ぱらりと)こんな感じとか?
「う~ん。こっちの方が!」
ーじゃあ(雑誌ぱらぱら)これとかこれですかね?
「いや、これはあまり好きじゃないんで、こんな感じですね」
・・・じゅうぶんに自分のご希望のスタイリングがありましたね。
脳内で平面にも立体にもなってなくて、言語化する気もさらさら持たずとも、意思決定は自分でするんです。美容師さんの華麗なアシストにうまく乗って、自分の希望を達成することができたわけです。ありがとう。
【なんでもいい(けど)なんでもよくない】
カレーが食べたいな、(少し歩くし、並ぶけど)スリランカカレーが。
青が好き、(だけど)今日の空の色じゃない。
誰か隣にいて欲しいな、いや、緑のコートの彼じゃなきゃだめなんだ。
全然、全然、なんでもよくない。
自分の人生をmakeできるのは自分だけだから、主導権を誰かに渡すことはできないから、全てを自分で決めて間違ってもしっかりと方向確認をしていく。
全然、なんでもよくないんだな。
何が欲しいのかわからない、なんていうのは本当に無責任で怠惰だと思う。
だけど、簡単になんでもいいって言っちゃうことがたくさんある。
なんでもいい、いつでもいい、誰でもいい、なんてのは手に入らない可能性を遠ざけるかのような後進的な決定だと思う。
欲しいものを欲しいって言える素直さが欲しい。
話したい時に気軽に連絡したい。好きな人には好きだと伝える術が欲しい。
全部簡単じゃないけど、大切にしたい。(けど)