夜明けに立ち会う202のベランダ

夜と朝の間が好き。

朝日が昇る時の空のグラデーションを見ていると、色と色の間の色が見える。

切り離しようのない切れ目をもっと深く覗き込んでみると、もっとたくさんの色が見えてくる。

まだ目に見えてるその1つの星は、次に顔を上げた時には見えなくなってしまっているかもしれない。

消えてしまったわけではないのに、感じることが出来ないという体験が、よりリアルなんだと思う。

信じたくないことを、突きつけられるのは寂しさがあるけど、誠実だと思う。

本当のことだけを知りたいけど、できれば傷つきたくないっていうのは難しい。

 

同じ景色を見ていたい人と必ず隣にいれるわけじゃないのに、ーこれからもずっとー

同じ景色を見てるかもって思えるだけで、幸せで仕方ない。

 

濃いあおと薄いあおの間に、またあおがあって、

おれんじはあおと混ざり合ってく気もするけど、既にももいろな気もする。

 

星の輝きに目がついていかなくなって、

雲の影が見えるようになったから、大きく見えるようになって、

一目惚れした彼に今度はいつ会えるのかなって考えながら、

不可能が可能になるとー明日がまた来るとー思っている今この瞬間を切り抜きたい。

もっと交差して、また会いたい。